NEO:そんな摂政な(
仕切り直しとはもはや名ばかり、まるっきり違うお話になりつつある……というか、すでになっているローダンNEO。
ともあれ、73巻『天上界』から、第8部〈保護領・地球(Protektorat Erde)〉が開始されている。保護領……? そう、地球替玉作戦どころか、座標抹消・摂政転覆大失敗で、地球はアルコン占領下に置かれているのだった(爆)
過去のNEOに関する記事:
■新・宇宙英雄ローダン
■ローダンNEO、第4部刊行発表
■ローダンNEO、Webサイト独立(& NEOのStaffel)
さて、前回の記事で、第5部あたりまでちょろっと触れたので、以下はそこから第7部「エペトラン」終盤まで。あくまでざっくりとだが。
――アルコン星系へ潜入したローダン、アトランたち一行は、クレストの示唆にしたがって、エペトラン=アーカイヴの監視者を探すとともに、現在大帝国を支配する〈摂政〉とその腹心セルグ・ダ・テフロンを排除する手段を探し求める。
メハンドール(旧ローダンにおけるスプリンガー)やナート人の一部に、すでに味方をつくっているローダンたちは、失踪した皇帝オルカスト22世の行方をたどるゴノツァル家当主やらアーカイブの番人やらの協力を得て、エペトラン=アーカイヴが無数のアルコン人の脳にデータを分散したものであること、そしてテラ座標を宿す12人の所在をつかむ。ひとりずつ、消去されていくアーカイヴのデータ……残すところ、あと1人。
また一方、現政権転覆の運動をひそかに進めるアトランは、摂政がヘラク・ダ・マスガルという艦隊将校の名を騙っていたこと――ツァリトでの軍事作戦中になにものかと入れ替わったと思われる――、2022年の実権掌握にあたり皇帝オルカストを謀殺した可能性が大きいこと、そもそもアルコン人であるかも疑わしいことなどを交渉材料に、艦隊の女司令長官から助太刀の言質を取り付けることに成功(最後はダゴルの決闘で殴りたおした)。蜂起は翌日に迫っていた。
だが、そこで思わぬ事態が発生する。“第4のアルコン惑星”――〈天上界〉から、コバルトブルーの転子状船が飛来し、摂政を半球惑星へと招聘したのだ。すなわちそれは、摂政が皇帝に登極することを意味した。
転子状船に密航する形で半球惑星――ワンダラーの同類――を訪れ、6000年前、暗黒惑星〈天上界〉発見にともなう現在の皇帝認証システムが構築された事実を知ったローダンだが、摂政の登極を阻む手段はなかった。あやういところを駆けつけたレジナルド・ブルの艦に救われ、アルコン星系を離脱するしかなかった……。
と、まあ、アトランとかタラモンとかイシー・マツとかアルコンに置き去りなわけだが……。このへんの話が、実は73巻。シュタッフェルの境界踏み越えちゃってらぁね(笑)
そして摂政はマスガル1世として即位するわけだが。アレ? たしか摂政(とセルグ)に相当恨みを買ってるから、地球の銀河ポジションがバレたら、懲罰艦隊が駆けつけて、テラは宇宙のもくずと消えうせてしまうんじゃなかったのか?
うん……
それが両名ともに74巻『世界のはざまで』で爆死しちゃってるんだよね(をひ
一応、そのためにアトランが手配した細胞活性装置が、皇帝とセルグの仲違い勃発! なところで、華麗に所期の目的を達成した、といえば聞こえはいいんだけど……。
代わって玉座についたのは、クルチザンヌとして登場していた、セルグの愛人でもあったテタさん。本名ジェタル・ダ・エムトン。セルグら2名が目の前で爆死したせいで、皇位正統を保障するアレコレが手元に転がりこんできた、いわばタナボタ女帝エムトン5世誕生である。
その後、舞台が地球へ跳んでしまったので、新政権がテラに友好的なのか、はたまたそうでないのかは、まだいまいちわかんないのだった。進駐軍も、下っ端種族がメインみたいだし。
なにはともあれ、ひとつの環は閉じた……というか。
〈それ〉に恨みを抱くカリブソが派遣した人形が、ペリー少年をナンパしようとしたとか、アストロノーツへの道に進むのを邪魔しようとしたとか。これに対抗して人間の皮をかぶったカルフェシュがペリー少年(の貞操を)を護りつづけたとか。
アルコン建国伝説の12英雄を名乗るロボットが現存していてローダンたちの反帝国運動を応援していた(笑)とか。
惑星トラムプが破壊されたときに難民になったイルト族が〈天上界〉でひっそり暮らしていたとか。エペトランの息子(往時の記憶は消去済み)と仲良くやっていたとか。
変なネタは、いっぱいあったようだが。
きわめつけは、やっぱこれだろうね。
摂政(エペトランの息子に対して):
「わたしはアルコン人ではない! 島の王レグナル=オルトンだ!!」
どーすんのこれw エペ息子も死んじゃったし。読者しか知らない真相www
ディスカッション
コメント一覧
ドルーフもアコン人もポスビもブルー族も、全て飛ばしてバトル・アゲインスト・ザ・島の王たちに突入なのですか!?
(レンズマンシリーズのような展開になるとか?第二銀河でボスコニア=島の王たちを倒した後、その背後にいる反それと戦うとか……。)
ってか、死んじゃいましたしね、本人……(笑)
どうやら、ファクターIに対する反逆サイドであったらしい、NEOのレグナル=オルトン(mp3版だと別のファクターになっているそうですw)。ここで彼が脱落したことが、後に吉と出るか凶と出るか。
そもそも、貧弱な現在のテラには、MdIどころかアルコンにだって太刀打ちできませんからねえ……。
あと、ドルーフがはしょられたのはもう確実で、アトランティスの植民地が崩壊したのはメタンズ(マークス)の強襲によるもの。
ポスビは――ええと、どっかでそれっぽい船の目撃情報だけはあったよーな(^^;
じつはこの9月に10年ぶりぐらいでドイツ本国に行く機会があり、NEOの78巻(ミュータント狩り)を自分へのお土産に買って帰りました。表紙はラスがシフトに追っかけられている絵で、裏書をみてもシリーズのどの辺の話かさっぱり要領を得なかったのですが、ここまでストーリーが変わっていたのですね。
これならローダンにこだわらず登場人物や異星人の名前を変えた新シリーズとして出してもらった方がすっきりすると思うのは古いファンの僻み?
それにしてもユーロ高の厳しさよ。マルク時代はポケットブック20冊ぐらい本屋でかき集めてトランクに押し込んだもの。今回は、後オリジナルとスターダストのヘフト2+1冊だけでしたから。
あれ? 米須って誰?
名前まちがえた(爆)
証拠はこちら。
保護領地球(パート6)
ペリーローダンネオ78巻
ミュータント狩り(ベルンド、ペルピーズ)
宇宙飛行士ペリーローダンが月面で難破したアルコン人宇宙船と遭遇してから1年半が経過した。2037年11月には地球はかろうじて認識されたにすぎない。
人類は無数の知的種族の1つにすぎないという知識は改めて認知された。国家の分裂は克服された。遠い世界が手の届くところにある。思いもかけなかった平和と繁栄の時代がすぐそこまで来ていた。
しかし、それは突然終わりを迎えた。ペリーローダンが
ほぼ1年間の星のオデッセイから帰還した時、彼は直面せねばならなかった。大帝国が地球の太陽系を併合し、
地球はアルコンの保護領になったことを。
しかし、人類は手をこまねいてはいなかった。オペレーショングレイアウトでデータベースが消去された。それなしではアルコン人の支配が成り立たないものを。混沌が勃発し、絶望的なミュータントは救いを求めて逃走した。
2037年11月末、抵抗組織フリーテラはアルコン人乗員に対するダブルインパクトを成功させた。イングランドの航空ショーで叛徒は宇宙船ラタスを占拠し宇宙に逃亡した。同時に、オペレーショングレイアウトを開始した。何十億という個人データレコードが消去あるいは書き換えられる、組織されたハッカー攻撃。
結果は地球規模のカオス。管理、輸送、そして通商はデータなくして成り立たず世界規模のインフラは崩壊した。
混乱は同時に叛徒とってのチャンス。例えば、ミュータントのラス、ツバイはテラニアの隠れ場所から逃げる場所を使用している。ツバイは知らなかった。彼には追手がいた。アルコン人の軍司令官自らがすぐそこまで来ているのを。
NEOとはまったく関係ありませんが、東京で下記のようなイベントが開催されるようですね……。
http://www.tokyoartbeat.com/event/2014/9C81
情報サンクスです。ああ、ブックマート並びの文房具屋さんか。
今週はちょっとシフトがハードだけど、週明けあたりに足を運んでみますかね……。
気づけばずいぶんと放置してるなここも(^^;;;;;