313巻『ゼロ時間の橋』雑感

ハヤカワ版, 誤訳

まずはじめに、謝っておこう。ごめんなさいm(__)m↓
理由のひとつは、先般の記事中で「これで当分のあいだローダン(の肉体)は本編に登場しない」と書いたが、今回、実にあっさりと再登場。原書はあっても中身を全部ちゃんと読んだわけではないので、はしなくもボロが出てしまった。

さて、ハヤカワ版313巻『ゼロ時間の橋』を昨日東京駅で保護してきた。著者は前半「ゼロ時間の橋」がフランシス、後半「ヘルタモシュ誘拐計画」がマール。訳者は前半を林啓子氏、後半を青山茜氏がそれぞれ担当している。

〈反それ〉の陰謀でナウパウム銀河へ移送され、大猿(笑)の肉体に移植されたローダン脳。拒絶反応は起こらないのか? 活性装置なしで逝ってしまわないのか? まるっきりローダンIIみたいなアンドロ・ローダンの正体はバレバレじゃないの? と数々の疑問に回答をもたらす前半。
一方、後半では大物ヘルタモシュが登場。ナウパウム銀河最大の権力を約束されたこの男、ローダンの友となってサイクル終盤まで重要な役どころをこなす。……こんなに早々に登場するとは、実は知らなかった(爆)

新訳者の力量については、現時点では正直「がんばりましょう」としか言えない。
いきなり1ページ目、「肉体の役割は、A、BアンドC」と列記してあるものが、なぜか「肉体の役割は、BするためにAアンドC」になってるし。「脳に不可欠な栄養と情報を供給し、移動力をあたえ、繁殖を可能とすること」である。肉体とはタンポポの綿毛のようなものなのよ(ヲイ
まあ、ストーリーを追ううえで致命的なものではないが、冒頭10ページを原書と照合しただけでも、似たような例が散見される。前回も、デフォルメーターの描写「短い突起がつきでた上部がドーム状のシリンダー型構造物」が原文では「短いシリンダー状突起のある半球状の物体」で、どーしてこーなるのかと首をひねったのだが。小さな違和感も積もりつもると、のめりこむ妨げになりかねない。
ただ、他に仕事をもっていて、1ヵ月でローダン1話訳すのは、実はけっこー重労働である。いや、去年わたしもやったので(苦笑) なおかつ「あーっ、明日(すでにきょう)も仕事あるのに気がつけば3:30ーーーっ!!(うれしい?悲鳴)」という経験もあるので。そのへんもふまえての、上記「がんばりましょう」という結論に。というか、がんばって下さい。お願いですから。

#なんの気休めにもならないと思うが、もっとスゴイ例もいっぱいあるので……誰とは言わないけど。

7/12訂正:訳者担当部分。河内のhiro様ダンケ!

Posted by psytoh