ハヤカワ版

ハヤカワ版358巻『異次元からの災厄』である。著者は前半「《ソル》での戦い」がエーヴェルス、後半「異次元からの災厄」がダールトン。訳者は天沼春樹氏。

前話「《ソル》の子供たち」からひきつづき、セネカを取り込んだケロスカーの ...

ハヤカワ版, 誤訳

最近のハヤカワ訳は、訳者(ないし編者)の主観がバリバリで、原文の意味が伝わっていないことが多い。前回の“付帯意識”はその典型だが、小さなところでは、以下のようなものもある。

■256p

ハヤカワ版:
  ...

ハヤカワ版, 誤訳

――ところで、グラウンツァーって何頭いたんだっけ?
発端は、素朴な疑問だった。

頬杖ついて、やる気なさそーにアトランが耳を傾けていたのが171頭めで……と、本来、読了したばかりでおぼえていてしかるべき私に、懇切丁寧 ...

ハヤカワ版, 誤訳

新訳者・若松宣子氏担当の341巻『生まれざる者の恐怖』が刊行された。ケストナーの『飛ぶ教室』新訳等で活躍されている方である。正直、畑ちがいなんではなかろーかと思わないでもなかったが、あとがきを拝見して、多少得心がいった。今後のご発展を ...

ハヤカワ版, 誤訳

試訳中、「均衡回路」Ausgleichsschaltung は、「イコライザー」としている。
当初、ON/OFFの切り替わるイメージから「バランス・スイッチ」としていたが、要するにインパルス強度を安定させる機能だと結論した。ち ...

ハヤカワ版, 誤訳

337巻も購入済みだが、とりあえず、こっちを済ませておきたい。前にちょっと書いた「尋問編」である。
335巻239pからはじまるラール人尋問あたりがすごいことになっているので、ちょいと長丁場だが、お付き合い願いたい。はじめに、 ...

ハヤカワ版, 誤訳

今回は、ちょっとつまんない数のお話。
アポル・デトロイヤー少尉はシガ人で、100人の特別コマンドを率いている。総勢100名である。ここ重要。

■252p

ハヤカワ版:
 部隊は四人ひと組で、同数 ...

ハヤカワ版, 誤訳

なんとゆーか、5秒で6万3000隻って、秒あたり1万2600隻? まあ、ソル=コボルト間は2000万キロ超とはいえ、かなーり無茶な作戦な気がするのだが……(笑)
ま、それはさておき。例によって以下はすべて試訳。

■ ...

ハヤカワ版, 誤訳

■147p

原文:
Irgendwo in Imperium-Alpha warteten Perry Rhodan und Reginald Bull auf den entscheidenden Moment, ...

ハヤカワ版, 誤訳

とりあえず、146pからの一幕について、以下に試訳をあげる。

 インペリウム=アルファでは地球に残っているミュータントたちが出動命令を待っていた。テレキネスのバルトン・ウィトは、毎度のごとくイルミナ・コチストワに言いよって ...