次回配本はシュタインミュラー

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えーっと、公開しちゃっていいのかな……いいか(笑)
rlmdi.の次回配本は、翻訳物。旧東ドイツ出身のSF作家、アンゲラ&カールハインツ・シュタインミュラー夫妻の短篇「労働者階級の手にあるインターネット」に決定した。

シェイヨル社のオンラインSFマガジン「エイリアン・コンタクト」56号に掲載され、2004年度のクルト・ラスヴィッツ賞短篇部門にノミネート、第3席を獲得した作品(ちなみに受賞作も夫妻の作品「タイムトラベルの前に」)である。
副題を「1997年のハプニング」というように、舞台は1997年、統一から7年後のドイツ。崩壊直前の東ドイツから亡命し、現在ではフラウンホーファー系列の研究所に勤務する科学者ヴァルター・アダムチクのコンピューターに、ある日1通のe-メールが誤配されてきた。ところが、その発信者のアドレスは、東ドイツ時代のアダムチク自身のものだったのだ……。

実は翻訳自体は昨年のうちに完了しており、扱いをどうしようかと迷っていたのだが、この度マガンの尽力で、非営利限定で出版OKの回答が作家ご本人及び出版社から得られた。400字詰原稿用紙で5~60枚の分量を、どんな形でいつごろ刊行するかは、今後のマガンのスケジュールで決まってくるが、ぼちぼちご期待いただきたい。

■ラスヴィッツ賞公式サイト: Kurd Laßwitz Preis
■マガンによる紹介用サイト: ユンバルト.com (リンク切れ)

Posted by psytoh