脱退:ホルスト・ホフマン

作家情報

また、悲しいお知らせである。チームの現役最古参作家である、ホルスト・ホフマンがシリーズから退くことを発表した。ホーホー、おまえもかー!?

ホルスト・ホフマン(Horst Hoffmann 通称HoHo)は1950年生まれ。アトラン・シリーズや、メーヴィヒ社が当時出していたファンタジー・ヘフト『ミュトール(MYTHOR)』への執筆を経て、1982年刊行の1076話『ポルライターの道』からローダン本編に参加。
ただし、この最初の参加は、1111話『十一の力』(伝説的な楽屋ネタ話w)にていったん終了。草案作家ウィリアム・フォルツ没後、銀本の編集校訂や、ヘフトの読者ページ担当など、編集サイドにまわる(~1987年まで)。

その後、リング人サイクルからチームに復帰。年に5話~10話を書く、基幹作家のひとりとなる。
シリアスからユーモアまでなんでもいけるうえ、イラストや4コマ漫画まで披露する多芸な人であるが、個人的に印象に残っているのが、ユーモラスな作風である。当時の作家チーム全員をモチーフにした?1111話や、ローダン・ファンが宇宙船スターダスト号でローダンを探しに出発する短編「《スターダスト》の素晴らしき旅路」、イエスと答えてもノーと回答しても撃ってくるフラグメント船を前に窮したエクスプローラー船のたどる運命を描くギャグ連作「君らは本物の生命体か?」等々……。

PrivateCosmos20で、

「温和で引っ込み思案のトリム住民トリマーとの心あたたまる交流の物語」
「迷子の犬さがして」
「ロックコンサートして」
「かんどー」
「うまいんだなーコレが」

とあるコレも、ホフマンの担当だ(1913話……紹介の時事ネタ風化は度外視w)
「新しい世代に道を譲る時がきた」と、公式フォーラムにあげられたホフマンの訣別の辞は告げている。
ただ、これが編集部からの告知でないことや、知人を経由してスレッドが立てられているあたりに、少々きなくさいものを感じるのは自分だけだろうか。タイミング的には最悪だと思うのだが……。
そういえば、春の作家会議、ボビーの他にホフマンも、体調不良で欠席してたんだっけか。だ、大丈夫なんか?
#スレッドにはホフマン本人もレスをつけている。念のため。
ともあれ、これでシリーズから、またひとり、偉大な才能が去ることになった。130編を超えるローダン・ヘフトと、関連作品を多く残していくホーホーに、一ファンとして感謝したい。

ホフマンの著作で本邦に紹介されたものは、SFマガジン増刊に掲載された「ローダンx2」と、ファンジンに収録された「死者とのランデブー」がある。後者はアンドロメダ戦争終結後、島の王のトラップにはまったローダンの前に、死者たちのデュプロが次々と登場する。オーヴァヘッド、トマス・カーディフ、そして……。多少くさいオチは、やっぱり、うまいんだなーコレが(笑)

■公式Forum:Abschiedsmail von HoHo (リンク切れ)
■Perrypedia:Horst Hoffmann

Posted by psytoh