新歴史冒険譚アトラン-X!

ローダン

アルコン人アトランは、古代イングランドで狂えるハルト人を殲滅した後、今度は地中海南岸へと向かった。時にエジプトは、テーベを中心にした第11王朝が転覆し、王位をにぎったアメンエムハト1世らが中央集権化を推し進める、後に中王国と呼ばれる時代の揺籃期だった……。

何がXなのか皆目見当もつかないが、ファンプロから刊行されたアトラン歴史冒険譚の新刊(正確には再刊)『砂の海の水先案内人(Lotse im Sandmeer)』は、惑星小説173巻と177巻のはざまに位置する物語。177巻『ファラオの戦士たち』が、アメンエムハト2世時代(紀元前1920年頃)というから、そのもーちょい前……センウセルト1世時代かもしれない。
実はこの作品、2001年にメーヴィヒ・ファンタスティーク叢書の続刊として予定されていながら、(おそらくはシリーズの販売不振から)e-ブック限定で出版されたものの、増補改訂版にあたる。著者は歴史冒険譚ならこの人、ハンス・クナイフェルである。構想も膨らんで(?)、三部作の中篇となる続刊は、7月刊行の予定。
あ! ピラミッド建造のプロジェクトX……は古王国時代だから無理かー残念orz

■公式News:Neue ATLAN-Zeitabenteuer im Taschenbuch (リンク切れ)

5/23 追記:
22日付けの公式ニュースによると、上記三部作は〈クレタ・サイクル〉と命名され、次巻以降クノッソスの迷宮とミノス王の謎をめぐる展開になるとのこと。また、以後の続刊も計画されているらしい。

■公式News:ATLAN-Zeitabenteuer starten mit einer Trilogie (リンク切れ)

Posted by psytoh