わかっちゃいたけど、サー
351巻には、どんな訳になるか楽しみにしていた文章があった。
今後《ソル》が登場する限りつきあっていくことになるはずの、セネカの口癖である。
■p52
ハヤカワ版:
「それなら知っています、サー」原文:
Das wüßte ich aber!
……え゛ー( ´д`)
接続法II式現在形である。非現実話法である。
直訳したら、知ってたらいいのに、である(の、はず)。
ここはやっぱりツンデレでいくべきで(論理の飛躍)
試訳:
そ、それなら知ってるに決まってるじゃないっ!
まあ、それはそれとして(笑)
「わかってましたけどねー」とか「知ってますとも」くらいの方が、負け惜しみ感漂ってよかったんじゃなかろうか。あんま無味乾燥すぎて、“自意識を持った人間がいいそう”に見えないんだよね……。
口癖としては、敢えて「重々承知」とか、手はあるでしょうに。
出典:351巻「自由への旅立ち」 H・G・エーヴェルス
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