305巻『〈星の時〉作戦』刊行
ハヤカワ版305巻、刊行……というか、実際には10日ごろには入手していた。著者は前半「〈星の時〉作戦」がエーヴェルス、後半「テラへの巡礼」がヴルチェク。訳者はフリューゲルの田中栄一氏である。
前巻からひきつづきPAD編。病根は依然つかめぬまま、状況は悪化の一途をたどる。
「レムリア系テラナー」という用語は、もっと反撥を買いそうな気もするのだが……たいそうな作戦名で陰謀をたくらんだスプリンガー/アラス/アコン/アンティ連合軍諸氏も、明記はされていなかったようだが、たぶんPADにやられているので、そこまで頭がまわらなかったのかもしれない。
今回の見どころといえば、やっぱりストレスためこみすぎのローダン親子だろうか。ヴェルサイユにいらっしゃい状態なロワは実はアコンの策略によるというオチがついた(後半では一応マジメだし)。しかし、ローダン家がドイツ系アメリカ人というのは既訳部分で言及があったか記憶にないが、バイエルンの風景を見て「帰りたい……」とアンニュイなローダンには、アトランでなくともため息が出ようというものだ。
#余談だが、Oberbayernは一般的に「オーバーバイエルン」ではないかと……。
次巻、アトランを殴り倒してドイツへ飛んだローダンを待つ運命とは!?(嘘
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