訃報:エルンスト・ヴルチェク
元ローダン・シリーズ草案作家であったヴルチェクが、4月22日(火)、急性心筋梗塞で亡くなったとのこと。享年67歳。
エルンスト・ヴルチェク(Ernst Vlcek)
1941.1.9 – 2008.4. ...
消えた特殊能力
最近のハヤカワ訳は、訳者(ないし編者)の主観がバリバリで、原文の意味が伝わっていないことが多い。前回の“付帯意識”はその典型だが、小さなところでは、以下のようなものもある。
■256p
ハヤカワ版:
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素朴な疑問
――ところで、グラウンツァーって何頭いたんだっけ?
発端は、素朴な疑問だった。
頬杖ついて、やる気なさそーにアトランが耳を傾けていたのが171頭めで……と、本来、読了したばかりでおぼえていてしかるべき私に、懇切丁寧 ...
宇宙駅のヒ・ミ・ツ
新訳者・若松宣子氏担当の341巻『生まれざる者の恐怖』が刊行された。ケストナーの『飛ぶ教室』新訳等で活躍されている方である。正直、畑ちがいなんではなかろーかと思わないでもなかったが、あとがきを拝見して、多少得心がいった。今後のご発展を ...
コウモリは飛んでいく
Fledermaus/コウモリ
Feuerflieger/ファイアフライ(螢)、消火飛行艇
ハヤカワ版339巻『3460年のゼウス』にて登場した種族、ムシーラー(Mucierer)。Cはサ行で確定なのかとか、昨今“ ...
人事を尽くして待つものは?
Der Mensch denkt, Gott lenkt./
【諺】人事を尽くして天命を待つ (人は考え、神は導く)
前項・尋問編のイルミナのセリフ、ハヤカワ訳は明らかにこの諺を意識しているので、一応取りあげておく ...
超空間をこじあけて 尋問編
試訳中、「均衡回路」Ausgleichsschaltung は、「イコライザー」としている。
当初、ON/OFFの切り替わるイメージから「バランス・スイッチ」としていたが、要するにインパルス強度を安定させる機能だと結論した。ち ...
超空間をこじあけて -5-
337巻も購入済みだが、とりあえず、こっちを済ませておきたい。前にちょっと書いた「尋問編」である。
335巻239pからはじまるラール人尋問あたりがすごいことになっているので、ちょいと長丁場だが、お付き合い願いたい。はじめに、 ...
2400話公式サイト
8月17日に発売される2400話。その宣伝用の専用サイトが公開されている。
7月5日現在、タイトルと表紙イラストが公開中。著者は予定どおりロベルト・フェルトホフ。タイトルは……『目標時間(Zielzeit)』(仮)である。
テラのカウントダウン -15-
今回は、ちょっとつまんない数のお話。
アポル・デトロイヤー少尉はシガ人で、100人の特別コマンドを率いている。総勢100名である。ここ重要。
■252p
ハヤカワ版:
部隊は四人ひと組で、同数 ...