ファンタスティーク大賞2019予選開始

ドイツSF

マガンからの通報を受けて駆けつけたファンタスティーク大賞の公式サイトにおいて、ようやく投票が開始されたことを確認した……ただし、予選の(笑)

通常、6月下旬あたりから予選がはじまり、それぞれのジャンルで読者投票が実施される。読者が思い思いの作品に投票した結果がロングリストとなる。その上位5作がノミネート作品となり(ショートリスト)、例年だとそろそろ本投票が開始される頃合ではあった。実際、公式サイトには「6月あたりに予選を実施しまーす」と告知され……ずっとそのまま放置状態だったのだ。

なんらかの事情で実施が遅れたか、あるいは広報担当者が多忙で掲示ができなかったか、と予想していたのだが、どうやら新しいオンライン投票のために公式サイトの模様替えを準備していた様子。
……過去記事、ぜんぶ消滅してるじゃんwww

スケジュールも押せ押せで、ドイツSF大賞の記事で書いた、ペンタコンでのダブル授賞式もご破算となった。今月いっぱいが予選投票、ショートリスト作成後に本選が9月15日から10月31日まで。
授賞式は11月23日のベルリン書籍見本市にて開催されるとのこと。

まあ、作品の内容とか調べるのは、ショートリスト出てからでいいや……とか思いつつ、ロングリストをつらつら眺める。長編部門は、他の賞でもノミネートされたエシュバッハやシェッツィング、オーゲル兄弟に、DPP常連のマルクス・ハイツ、ベルンハルト・ヘンネンの『アズール年代記』はショートリストに入りそうかなあとか。ジュブナイル部門とかコミック部門って前からあったかなあ……ごやてんで掲載してないジャンルについてはマガンの方が詳しそうだし、dinfoのバックナンバー確認するかなあ、とか思っていたら。

なんだこの『BLは魔法』(コミック部門)って(爆)
ええと……出版社のサイトがここで……なになに「ルビオは黒魔術の家系に生まれたけど、なんでか魔法が使えない。梟の姿になったひいじいちゃんと旅をしてたどりついた街で、学校に通うことになったルビオは、不良のアティに目をつけられ、連日ケンカをふっかけられる。うっかり魔法をかけちゃったら、因縁つけられるはずがぞっこん惚れ込まれてしまい! 筋金入りの黒魔法使いの弟まで登場して、物語はカオスの様相を――」って、うわぁいホントにアノBLだー! でもライトファンタジー! ふところ広いなファンタスティカ!(^^:::
#あ、そーいや本邦の某社も百合百合しいんだっけ最近。うん、方向性が逆なだけ逆なだけ……。

そしてAmazonジャパンで買える……(笑) 下手なSFよりワールドワイドやね。

■ファンタスティーク大賞公式サイト:www.deutscher-phantastik-preis.de

8/2追記:Carlsen社のサイトなんて何年ぶりに見ただろ……。「MANGA」と「COMIC」が別ジャンル扱い。MANGAを描くなら16ページの倍数とか、知らない規則ですね……(笑) さすがに専門のマンガ雑誌とかなさそうだし、単独で製本する都合だろう。
基本、日本からの翻訳がMANGA、在来のカートゥーンがCOMIC、みたいだけど。ドイツ人の描いたMANGAも上記のように(若干)あるし、なぜか『はだしのゲン』はCOMICなんだな。コマ割とかそのへんの関係なんだろうか。あ、あと「GRAPHIC NOVEL」にもマンガがある。『ブッダ』とか『この世界の片隅に』とか。フキダシの有無じゃないんだよねこれ。おもしろいな。

Posted by psytoh