ローダン・ヘフトのストーリー
20. タルカン / Tarkan
1350-1300話 / 新銀河暦447-448年
局部銀河群、エスタルトゥ十二銀河、そして二宇宙にまたがる銀河ハンガイにて
主な登場人物
- ペリー・ローダン……異宇宙に漂着した“メーコラーの男”
- ベオズ……アッタベンノの“ドリーマー”
- アトラン……アルコン人はローダン救出のため“タルカン艦隊”を組織する
- ラトバー・トスタン……元USOスペシャリスト、タルカン宇宙からの生還者
- ベネカー・フリング……《シマロン》の“魔術師”
- アフ=メテム……〈ヘクサメロン〉の火炎の領主
- エルンスト・エラート……彼は〈成就の地〉を見出す
ストーリー
タルカニウム四太陽帝国をプシオンの破局が襲った時、コスモヌクレオチド・ドリフェルの内部にいたひとりのテラナー……ペリー・ローダンは、異宇宙へと漂着する。
5万年の昔、超知性体エスタルトゥが破滅に瀕したものたちを救うため赴いたとされる世界、歳老い収縮過程にある宇宙タルカン。そして、カルタン人たち宇宙間難民の出発点である銀河ハンガイ。
死にゆく宇宙を脱出するプロジェクト・メーコラーは、カルタン人をはじめとする22種族の連合組織カンサハリーヤによって、数万年の歳月の後に実現しようとしていた。
だが、そこに住むものたちは、エスタルトゥの名さえ知らない。
カンサハリーヤと対立する種族ハウリは、宇宙の熱的死を“再生“のプロセスとする“最後の六日間の哲学”を信奉している。
この異端を認めぬ宗教の背後にある組織〈ヘクサメロン〉によって、理由もわからぬままに冒涜者とみなされたローダンは、わずかばかりの同行者とともにハンガイを放浪する。奇妙にも、彼を聖別されしもの“イマーゴ(理想像)”と崇めるジュアタフ・ロボットと賎民種族ベングエルの道が、エスタルトゥへ通ずると信じて……。
一方、消息を絶ったローダン救出を模索するアトランたちは、思わぬ障害に直面していた。ヘクサメロンの使徒たちは、ハンガイ転送とともにメーコラー……この宇宙へも進出していたのだ。
ハンガイの喪失による宇宙再生プロセスの遅延をおぎなうべく、ハウリたちはメーコラーの星々を逆転送する〈時間終点計画〉を発動しつつあった。
5万年の歳月をかけたプロジェクト・メーコラーは成功するのか。
そして、消えたエスタルトゥの謎は解けるのだろうか!?
◆関連ストーリー集『プロジェクト・メーコラー』