ローダン・ヘフトのストーリー

14. 《パン=タウ=ラ》 / PAN-THAU-RA

868-899話 / 西暦3586-3587年
銀河系、アルグストゲルマート銀河、そして胞子船《パン=タウ=ラ》にて

主な登場人物

  • ペリー・ローダン……テラナーはバルディオクの胞子船を探す
  • ペイン・ハミラー……《バジス》で“パンドラの匣”をめざすハイパー物理学者
  • プロンドフェア……ヴィンガーの“招かれ人”
  • デメテル……ヴィンガー、“豊穣の女神”
  • ボイト・マルゴール……動機誘導能力者は謎の〈眼〉を手中にするが
  • 〈ラルト〉……クウォストートの主人
  • エラート=アシュドン……コンセプトは〈それ〉探索の旅に出る

ストーリー

ルナの奥深くで発見された1隻の船――アフィリカーによって設計された《バジス》である。最新技術の粋を集め、〈それ〉と戦うために造られたこの艦が、超知性体の暗示する使命をはたすために、遠くチュシック銀河をめざして発進する。“パンドラの匣”が開く危険を未然にふせぐために。
そしてまた、ローダンの《ソル》もチュシック――現地語ではアルグストゲルマート――銀河に到着していた。太古バルディオクが隠した胞子船《パン=タウ=ラ》。そこに眠る搬生素バイオフォル――生命の胞子が未制御に解放されれば、それは宇宙にとって一大危機となりうる。
半ば以上超空間に埋めこまれた《パン=タウ=ラ》の、通常空間に露出した部分クウォストートは、アルグストゲルマートの種族ヴィンガーの〈宇宙の環〉信仰と密接に関係している。そこを支配する謎の存在〈ラルト〉の傭兵に変装し、ローダンらは胞子船の奥深くへと突き進んでいく……。

一方そのころ銀河系では、太古のオーパーツ〈眼〉をめぐる紛争が拡大の一途をたどっていた。超空間を見る〈眼〉を権力への手段とみなす惑星ゲーア生まれのミュータント、ボイト・マルゴール。太古〈宇宙の環〉によって〈眼〉探索に送り出され、地球で深層睡眠についていたヴィンガー女性デメテル。そして、地球に〈眼〉を隠した張本人、放浪種族ルーワーの艦隊さえもあらわれたのだ。
〈眼〉とは何か。〈宇宙の環〉とは、〈ラルト〉とは何者か。そして、胞子船の深奥でテラナーたちを待ち受けるものは、いったい何なのか……?

Posted by psytoh