『タルカンが呼ぶ！』 / TARKAN RUFT!
タルカンが呼んでいるような気がする
永劫の闘争
登場人物
目次
I 網を歩む者たち / Die Gänger des Netzes
1 ドリフェルの守人
2 楽園をめざして
解説 ４４５年の状況――いま、解放ののろしがあがる――
網を歩む者たち / スティギアの網 / GOI / ピンホイール
第1章 約束の地ラオ＝シン / Lao-Sinh, das Gelobte Land
1 エイレーネ
2 パイリアルふたたび
3 虜囚
4 謎のファラガ
5 チャヌカー
6 失踪者のシュプール
7 戦慄の故郷
8 テラへ
9 ソトム
10 ラオ＝シン計画
11 アルドゥスタールの声
12 るつぼ、エスタルトゥ
解説 可能性の世界――超越者の形作るジグソー――
オルフェウス迷宮 / ドリフェル / ラトバー・トスタン / 伝承者氏族
第2章 蓋然性の世界 / Welt der Wahrscheinlichkeit
1 クロッツ
2 ヤグツァンの迷宮
3 現実のはざま
4 会合
5 忘却の船
6 アルフラル
7 ハルトの火
8 エネルプシ争奪戦
9 ペレグリン
10 ペリュフォール艦隊
11 伝承者の謀略
12 廃墟
13 動きはじめた未来
解説 謎多き種族たち――５万年の時を越えて――
ナック / ケラの子供たち / クエリオン人 / 災いを告げる蜉蝣
第3章 胎動と予徴 / Vorzeichen und Bewegnung
1 名歌手の陰謀
2 サブハルの幕間劇
3 予言
4 巨艦の覚醒
5 焦点・無風ゾーン
6 紋章の門の歌
7 難破船
8 伝承者のスパイ
9 襲来ヘスペリデス
10 ある邂逅
11 逃げ場なし
12 薄明の惑星
13 姿を見せる過去
解説 復讐者の肖像――ひとつの時代の終わりに――
ストーカー / ボニファチオ・スルチ / ライニシュ
第4章 エスタルトゥ・サーガ / Die ESTARTU-Saga
1 イジャルコル
2 惑乱の蜉蝣
3 タルカニウム
4 嵐近し
5 キングタイガーの記憶
6 ザタラ再会
7 われはタルカン
8 復讐
9 銀河系最後の日
10 解明の時
11 陰謀家たち
12 流浪の民
13 完璧な破局
14 クロニクル
II タルカン Tarkan
『ヘクサメロンの書』
―六日目の歌―
「神々の息子にしてエシュラ・マハーズの支配者ヘプタメルはかく語り、無知なるものに教えをたれり。
第六の日こそはじまりの終わり。賢きものたちに六日目の明くるを告ぐる徴あり。火の女神ギラトゥ、その頭をもたげ、熱をふりまく。その力の徴として、星々のかかる空にオムファーの花のごとき輝きを見る。星々は互いににじり寄り、領地は互いに歩みよる。
うめく声が宇宙をぬけてゆく。完成への道は苦痛に満ちているがゆえに。そして知恵の小道を侮蔑する不信の徒の叫びがあがる。いくつもの種族が死に絶え、星々は燃え尽きる。それこそが浄化となるのだ。六日目を生きのびるのは、心にヘクサメロンの書の真実への信仰の住まうもののみ。獣も草木も死に絶えよう。なれどそれは主ヘプタメルの司祭たちに不浄と呼ばれしもののみなり。
二十の領地と、宇宙の果てにいたるまでの他のすべての領地の種族たちを危難がおとなう。されど危難こそは完成の先触れ。信仰をいだくものたちは、再生を待つことを知りつつ黙して耐えであろう。
六日目は、火と炎とともに暮れ、五日目が次ぐ。宇宙なる壮大な業を創造りなし、その絶えざる更新をなさしむるシャムーの地の神々に栄光あれ」
断面図解 ドリフェル・カプセル
解説 最後の六日間――神は六日で世界を創りたもうた――
クトゥルのロボット王朝 / ハウリ / エスタルトゥ
タルカンが呼んでいたような気がする
生命を播く者たちの伝説
タイトルリスト
表紙図解 シュレーディンガーの猫
判型：B5判 本文40頁 モノクロ（表紙カラー）
刊行：1989年2月15日
『エスタルトゥへの道』第2巻、網を歩む者サイクル1300-1349話ストーリー要約と、第II部は1350話の抄訳付あらすじである。エスタルトゥをめぐる物語の、起承転結の承の部分。
訳語は基本、当時のまま。ネットウォーカー→網を歩む者、サバル→サブハル、丸太→クロッツ、智者→伝承者、番人→ヘスペリデス等。なんで神話要素消すのかなあ……。スティギアンの本拠ソトムとかも、確かに“ソト聖堂(Dom)”の略だろうけど、ソドムにひっかけてると思うんだよなあ、「地獄ソトム」。
表紙は“丸太(Klotz)”……と見せかけて、マガンお気に入りのバス＝テトのイルナ猫バージョン(笑) 印刷の指定ミスで表紙より一回り小さく刷られてしまい、「収縮するタルカンの呪い」と呼ばれたもの。キトマさんといい、rlmdi.、いろいろ呪われてんな……w